ナレーション:(私たちは日々、何も不自由なく暮らしています。しかし、一歩間違えば、ボタン一つで世界を不幸に陥れる可能性があることを、決して忘れてはなりません。)

ナレーション:(さて、ここで未知の宇宙に目を向けてみましょう。宇宙は無限に広がり、未知に満ちています。多くの作家が昔から作品を生み出してきました。この物語も、宇宙を題材にしています。多くの情報が飛び交う現代に生きる人々に、異なる宇宙環境で育った男女の冒険を通じて、人が追いついていない行き過ぎた文化科学と滅びゆく生態系や宇宙進出に警告と見直しをメッセージとして送ります。)

また、物語を短くまとめると、「地球人以外のアイヌには死という概念はなく、ただステージを一つ越えたということになる。」という独自の概念を基に、オリンポスアイヌの子孫であるオリンピアアイヌたちが、人間の一郎とともに宇宙船で冒険を繰り広げ、人間の科学文化と生態系の危機に警鐘を鳴らす、という内容です。


第二章『TVトークショー』第二節「夢」

ここまでの一部を振り返りってみよう。横須賀のトラック・ドライバー中川一郎は山梨の仕事を終え、横須賀の『荒川運送』に戻る途中、御坂峠でアメリカの女性記者フィル・サイモンを助ける。彼女と馴染みのドライブイン『峠』で食事を澄ませ、無事駅に送った。日常に戻った一郎は全て忘れて激務をこなしていた。そんな時に突然テレビ局から電話があった。電話の内容は日本を代表する東洋テレビから、徹の出した一郎の体験情報が制作の目に留まり、テレビ番組に出演してくれないかという最終確認の連絡で、来週来られるかどうか尋ねられた。

愛美:「本人じゃないとダメだって言われてしまって…」

電話の相手が低姿勢の営業トークで自己紹介した。愛美に情報を出さないところを見ると、どうやら女性には冷たい男尊女卑の世界で生きてきた男の様だ。

電話:「中川一郎さんですか?私、東洋テレビのサイエンススペシャルの松田と申します」

松田の上手いトークに乗せられ、結局断わることも出来ずに出演を快諾した一郎。

さて続きは、社長に出演の事情を話して新人の久保田君に、ドライバーを代わってもらった一郎。テレビ出演前日の夕方、ストーブの前で3人の男が、手を擦りながら、談笑している。

荒川運送社長大島信次70歳は日頃から、一郎を北海道の恩師の孫という関係と人柄が好きで、息子のように思っていた。今回のテレビ出演は非常に心配だった。

社長:「一郎ちゃん、明日大丈夫かい?」

一郎は社長を安心させるために言った。

一郎:「いやーすんません、なんとか、頑張ります」

後輩の久保田翔25歳、大卒でトラックが好きで、この道に入った変わり者だが、ちょっとパソコンと鉄オタで、事務方でも駆り出され、活躍していた.

久保田:「一郎さん任してくださいよ。テレビ頑張ってください」

一郎はテレビ出演に自信をもって出ることで社長を安心させたかった。また快く過酷な山梨往復便を快諾してくれた新人の久保田君にも報いたかった。

一郎:「久保田君、サンキューな」

社長が急に『UFO』の目撃を語った。

社長:「実は俺も昔さ『UFO』ってのかい、北海道で見たことあんだよな」

一郎は社長の『UFO』の話題を初めて耳にしたので、驚いた。

一郎:「社長もすか?自分も旭川に居た時で」

久保田が、得意のデータで、『UFO』の出没する理由などを皆に語った。

久保田:「海沿いとか自衛隊が多いから北海道って、『UFO』の目撃って多いっすよね」

社長少し考え深くいう。

社長:「翔ちゃんは、一流大出のデータ屋だから詳しいな」





久保田は社長に褒められうれしそうだった。それを見て一郎も嬉しかった。

久保田:「いやー。っま」

翌日午後、一郎は二人の男と東洋テレビの会議室で話し合っていた。番組デレクターの田辺が名刺を渡し挨拶すると、続いて隣にいた背の高い眼鏡男プロヂューサーの河島が頭を下げ名刺を渡しあいさつした。

デレクター:「どうも、番組デレクターの田辺と、こっちが、プロヂューサーの河島です。緊張しなくて...いいですから」

一郎が緊張して二人に挨拶する。

一郎:「っはい...中川一郎です。よろしく」

田辺が一郎のUFO体験談を尋ねた。

田辺:「えーと、北海道の旭川郊外で、数えきれないほど見ているって、凄くないですか」

と言い、二人の顔を見た。

一郎:「でも、内地に来てからは一度もUFO目撃していないんですよね」

田辺は一郎から話の内容を確認した。

田辺:「なるほど北海道で『UFO』目撃100回以上ですか?関東では見てないんですか?」



河島は今までにない一郎の目撃の数に、驚いた。

河島:「中川さん本当ですか?凄いですね。ねえ、田辺ちゃん、いいんじゃない?」

田辺も河島同様、その数の多さにご機嫌だった。

田辺:「河島さん、面白いですね、いきましょう」

一郎はこの番組だったら夢を見る原因を解明できるかもしれないと思い、夢の話を二人に話すことにした。

一郎:「それで、今日は録画だと聞いたので、お願いがあります」

田辺が一郎のお願いと言う言葉に反応した。

田辺:「えっ、どんなことですか?」

田辺と河島からOKが出たので、あの『夢』の話を話し始めた一郎。

一郎:「実は『UFO』を何回も見た時から毎日同じ『夢』を見るようになって困っているんですよ。この番組の相談コーナーで原因見付けるなんて無理ですよね?」

田辺:「『夢』ですか?いや内容次第によっちゃあ、検討出来ますよ」

一郎は思い切って毎日見る同じ夢の話を二人に明かした。その夢の内容が現在取材中の番組にあまりに似ていると感じ、二人は驚いたようだ。

一郎:「夢では街が燃えており、必ず女性の『ごめんなさい坊や』という声で目が覚めます」

一郎の話が終わると田辺が、驚いて言った。

二人はテレビ屋魂に火が付いたのか?一郎の夢の内容を歓迎した。夢の話が始まると、二人は顔を見合わせ、先程の打ち合わせよりも熱心に話し始めた。

田辺:「実は...あっ、河島さん、俺からでいいすか」

何か恐ろしいことでも語るのか?そんな雰囲気だ。

河島は一郎に話してもいいと、田辺に許可をした。

河島:「そうだね」

田辺が驚いている理由を一郎に説明した。

田辺:「実は...中川さんの夢の内容と、今うちが収財中の北海道のアイヌ伝説の内容が、あまりにも似ているんで、こんな偶然があるのかと驚いているんです。

一郎の夢の内容に興味がわいたのか?河島はさらに身を乗り出した。 

河島:「それ是非僕達に解明のお手伝い刺せてください。

一郎は、この悩みから解放されるチャンスと思い河島に同意した。

一部:「本当ですか、毎日眠れなくて」と言って、二人を見つめる。

話が終わると収録時間来た。スタジオの入り口に田辺に案内されると、直ぐ俺の方にアナウンサーらしき黒髪の美女が近寄って来た。 

京香はプロらしく挨拶をし、一郎に微笑みながら、収録の手順を説明した。

京香:「こんにちは、相沢京香です。緊張しないでください。私がエスコートしてあの椅子にご案内します。そしたらあそこにいる高田の質問に答えてくださいね」

落ち着いて見たら、めっちゃ可愛っと思った。

一郎:「っはは...い」

やだーこの人超イケメンなのに震えてる。なんとかしなくちゃと思った京香。

京香:「緊張しないで、私いますから」



と言いながら、進行する。

高田:「はい、次は横須賀の村上徹さんの紹介、同じく横須賀から北海道旭川出身の中川一郎さんです。今日も麗しの京香ちゃん宜しく」

スタジオに拍手が鳴り響いた。
(パチッパチッ...パチッパチッ)

と言い、安心させる。

京香:「それでは行きますね、中川さん大丈夫ですか?私がいますから安心してください」

と言い、小な声で返事する。

一部:「はい...」

彼女はアナウンサーだった。この番組の司会であるホセ高田のアシストを務めており、今回は一郎のエスコートを担当をしてくれた...親切で感じのいい女性だった。

いよいよ本番、頑張れ一郎、第二章「TVトークショー」第二節『夢』はこれでおしまい、次回はメッセージフィクション『ゾーラ』最後の審判 第二章「TVトークショー」第三節『伝説の街』夢の話をしたら、周りがざわついた。果たしてどうなることやら?乞うご期待!

物語の主要な要素を簡潔に伝えています。ただし、物語の詳細やキャラクター間の関係性などは省略されています。それらを理解するためには、プロローグから全文を読むことをお勧めします。



・・To Be Continued・・


■凡例

N・・高速道路はおもったより・・)⇒ナレーションorNVナビゲーター
(TR・・お届けは・・)⇒ラジオやテレビの音
(SE・・ギャーギャージャーッー・・)⇒効果音
「WL・・アイツハ・・」⇒外人さん用ベシャリ
「いいじゃん。」・・俺は周りを歩きながら・・見て感動した・・⇒通常のト書き
以下はト書きのようなものをつに分けた
(BM・・・・と、・・・・思った)⇒男心は  
(GL・・・・と、・・・・思った)⇒女心は
PO・・みんなは思った・・)⇒大衆、みんなの心中
※📞なるほど📞or📱フィル・・よ📱⇒電話の内容
※📢・・お早うございます・・⇒業務連絡や広報車、選挙カーなど放送内容
※🎙ハローCQ・・一郎ちゃん聞こえる・・どうぞ🎙⇒トラック無線
撮影中会話or台詞
※・・アリガト・・⇒物語のシガト隊員たちの連絡や作業中に了解、承知、分かった、どうぞ時に使用するワーク用語

■データ 本文*で囲った言葉*

チキンchicken)とは、臆病者のことを蔑んで言うスラングであり、主にアメリカ合衆国で用いられる。「チキン野郎」とも言われることがあるが、同義である。
※モータープール⇒本物語では運送会社のトラック置き場を意味する。定かではないがプールという言葉が集まる場所という意味合いから駐留米軍が使っていた。それが戦後日本に広まり特に運送業界や海外輸出用の車駐車場に業務用語として使用されるようになったらしい一般駐車場にも使用されていたが、東京は地上げ騒動で消滅、今も大阪だけは現役用語。

(注)挿絵はオリジナル画と、フリー素材イラストACさん、イラストボックス、イラスト屋さん、街の記録さんなどのフォトやイラストをDLし、模写しています。内容イメージに合うよう色や季節感など変たりし、オリジナルと合成して使っています。ウィキペディア(Wikipedia)ウェブリオweblio、街の記録にリンク貼っています。問題ありましたらメールかコメントください。

(注)またオリジナルや改定オリジナルの著作権利はCNBweb日本放送ーradio室に全てありますので、転写はご注意下さい。

hiro900 

手嶋 広

フィクションもどきに最後までお付き合いありがとうでした。 子供のころからサイエンスフィクションが大好なおじさんがイメージしたことを文章化してみました。 嫌じゃなかったら、またお寄りください。次回もまっています。 注:これは小説ではありません。僕の創ったメッセージフィクションです。文中にたびたび出る(アイヌ)は(人、人間、人類)のことです。特定地方の士族を指すものではありませんので、ご理解ください。

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