ナレーション:(私たちは日々、何も不自由なく暮らしています。しかし、一歩間違えば、ボタン一つで世界を不幸に陥れる可能性があることを、決して忘れてはなりません。)

ナレーション:(さて、ここで未知の宇宙に目を向けてみましょう。宇宙は無限に広がり、未知に満ちています。多くの作家が昔から作品を生み出してきました。この物語も、宇宙を題材にしています。多くの情報が飛び交う現代に生きる人々に、異なる宇宙環境で育った男女の冒険を通じて、人が追いついていない行き過ぎた文化科学と滅びゆく生態系や宇宙進出に警告と見直しをメッセージとして送ります。)

また、物語を短くまとめると、「地球人以外のアイヌには死という概念はなく、ただステージを一つ越えたということになる。」という独自の概念を基に、オリンポスアイヌの子孫であるオリンピアアイヌたちが、人間の一郎とともに宇宙船で冒険を繰り広げ、人間の科学文化と生態系の危機に警鐘を鳴らす、という内容です。


第四章「コタンコロックル」第二節『人類のルーツ』

タレントが雪で来れなくなったため、毛利は一郎とフィルに出演依頼し、ワナイヌプリのコタン群跡で撮影することになった。

フィルが景色を見回しながら深呼吸をして台詞を言った。

撮影フィル:「一郎ッとうとう来たね」

そのあと一郎が遠くの景色を見渡しながら台詞を言った。

撮影一郎:「うん、これがッ答えなのかな」

そのあとフィルが一郎を見ながら台詞を言った。

撮影フィル:「あなたのおじいさまは学者だったのね」

そのあと一郎がフィルを見ながら台詞を言った。
撮影一郎:「うん、最初は驚いたけれど、本当のことが分かってよかったよ」

デレクターの毛利が撮影の区切りを叫ぶ。
毛利:「・・カット・・」

第四章「コタンコロックル」第二節『人類のルーツ』

毛利は二人の演技に満足そうに言った。

毛利:「お疲れ様でした。素晴らしい演技でした、フィルさんも一郎さんも。初めてだとは思えませんね。美男美女はやはり違いますね」

一郎が毛利に笑みを浮かべ言った。

一郎:「毛利さんうまいな。ド素人ですよ。フィルが上手かったんじゃないすか?」

フィルが一郎の言葉に反応して、一郎を見た。

フィル:「私も初めて撮影される側に立ちました。でも一郎の願い、彼の過去を解明するという願いを叶えられて良かったです」

予定のタレントが豪雪で、到着できなくなた為、一郎とフィルは、突然、台詞を渡され30分くらい、俳優もどきをやらせらた。

一郎とフィルは撮影も無事終わり、かたずけを手伝った後で、クルーと伴に宿に戻った。

第四章「コタンコロックル」第二節『人類のルーツ』

戻るとフィルが毛利と食堂で話し合っていた。

フィル:「お疲れ様でした。毛利さんさっき教えて頂いた、プロフェサ中川はどんな人だったのですか?」

毛利がフィルに資料提供のお礼を言い、さらに質問に答えた。

毛利:「フィルさんお疲れ様でした。今回はユニバーサルさんの資料提供のお陰で、助かりました。そう、ですね、中川教授を一言で言うと、アインシュタイン博士ばりの天才ですね。あくまで、僕の個人的見解ですが、今、論文が認められば人類のルーツが大変なことになっちゃいますよ。進化論やその他の関連論文が嘘だったって、なっちゃいますから学問の世界はパニックるでしょうね」

フィルが毛利の過去について尋ねた。

フィル:「毛利さんは何故学者やめたのですか?」

毛利が笑みを浮かべフィルの質問に答えた。

第四章「コタンコロックル」第二節『人類のルーツ』

毛利:「そうこれ一郎さんの為になるならと思い初めて言うんですけど、続投しても限界点があるのがこの国の定めなんで、別の方法で、続ける為に選んだのがテレビ局だったんですね」

フィルが毛利の質問に何か思いつめ答えた。

フィル:「いえいえ、個人的に一郎の夢を解決したいだけかな」

毛利が窓の外を見ながら言った。

毛利:「なるほど、一郎さんの夢、実に不思議ですよね」

フィルは憂鬱な顔で取材状況を毛利に話した。

フィル:「正夢というものが、過去の忘れた記憶が蘇る、殆どプロフェサ依田の論文でわかって来たんですが。肝心な施設は閉鎖され、生い立ちがフリーズ。それ以上お手上げです?」

毛利がフィルの状況を把握して言った。
毛利:「僕も同じです。肝心な公的資料が全くないんですよね。今は親族などから情報の聞き取り中です」

第四章「コタンコロックル」第二節『人類のルーツ』

フィルが毛利に連絡交換を求めた。

フィル:「分かったら教えて、こっちもプロフェサ中川リウエードするメールアドレス教えて」

毛利がフィルに頼み込み笑う。

毛利:「はい了解です。そちらもいいネタまたお願いしますよ」

フィルが毛利に文屋として答えた。

フィル:フィル「オブコース。がっかりはさせないわ」

毛利がフィルの行動力を称賛した。

毛利:「しかし、フィルさんは、パワー凄いな」

フィルが一瞬、毛利を鋭く見て言った。

フィル:「もちろん、私もジャーヌリスト、全て解決したらこの番組記事にする、OK?イヤッ」

第四章「コタンコロックル」第二節『人類のルーツ』

毛利がフィルを見て微笑みながら言った。

毛利:「はいはい。もちろんOKですとも。河島も承知してますよ」

フィルが毛利に河島の消息を尋ねた。

フィル:「ところで、河島は来ないの」

毛利が河島の行動をフィルに伝え謝った。

毛利:「すいません。実は皆さんがこっち来た次の日に取材で渡米したんですよね」

フィルがその言葉に納得した。

フィル:「そうだったの」

フィルは一郎の前では妖精のような振る舞い仕草をし、同業者が相手だと男顔負けのトークとビジネスをするキャリアウーマンなんですね。

第四章「コタンコロックル」第二節『人類のルーツ』

一郎がフィルに毛利とのやり取りを尋ねた。

一郎:「っで、毛利さんから、何かいい情報あった?」

フィルは一郎を見つめて言った。

フィル:「うん、あっそうそう、河島来ないよ、渡米したって」

一郎がフィルに尋ねた。

一郎:「アメリカへ、?何しに?」

フィルが一郎を見ながら答えた。

フィル:「UFOの取材で、ロズウェルに行ったって」

ロズウエルと聞いて興奮する一郎が言った。

一郎:「ロズウェルか、いいな」

第四章「コタンコロックル」第二節『人類のルーツ』

フィルが子供の様な一郎を見つつ言った。

フィル:「私も取材にいったことあるよ」

一郎は更に興奮しながら言った。

一郎:「『UFO』オタクとしては、一度は行きたい街だね」

フィルが一郎見ながら言った。

フィル:「一郎、行ったことないのか?」

一郎が諦め様子で言った。

一郎:「海外旅行どころか、、毎日トラック運転尾日々、休暇だって少ないし無理だよ」

一郎の様子にフィルが突飛な提案をした。
フィル:「そうか、私、社長に頼むよ。今度一緒に行こう」

第四章「コタンコロックル」第二節『人類のルーツ』

一方、アメリカのロズウェルでは、ニューメキシコ州・アルバカーキから・南東に240kmの田舎町の農場に、1947年に突如UFOが墜落したと報道された、いわゆる『ロズウェル事件』の街。東洋テレビのプロデューサー河島とデレクターの田辺が空港に着くとタクシーに乗り取材の為支局に向かっていた。

田辺スナック菓子を食べながら言った。

田辺:「河島さん、北海道気になりますよね」

河島が観光気分で話す田辺を鋭い視線で見た。

河島:「あっちは毛利さんがいるから心配ないさ」

田辺が相変わらず観光気分で、スナック菓子を食べながら窓の外を見て言った。

田辺:「しかし、凄いなあ。街中がエイリアンのディスプレイだらけですね」

第四章「コタンコロックル」第二節『人類のルーツ』


この街は『UFO』一色で至る所にエイリアンの看板が飾られ、世界的に有名なUFO観光の街、第1号となった。その理由の一つは、近くに米空軍基地が二つもあるからだろう。

タクシーの中、河島が田辺を威嚇した。

河島:「UFOおたくの聖地だからね。それより田辺ちゃん、基地のアポ大丈夫?頼みますよ」

田辺が河島を見ながら言い訳をする。

田辺:「自分じゃ言葉の壁で無理なんで、現地のスタッフに任せてます。食べます?」

河島がスナック菓子を勧めてきた田辺を見て苦笑い。

河島:「おいおい、だいじょうぶ?田辺ちゃん頼みますよ」

第四章「コタンコロックル」第二節『人類のルーツ』

一方北海道の旭川から札幌に向かう4wd車の車内では、一郎とフィルが白石を車で送りながら空港に向かっていた。

後部座席にいた白石が一郎とフィルの親切な行為にニコニコしながら喜んだ。

白石:「いいのかい、こんな爺乗せて。邪魔しちゃうね、ホホッ」

助手席のフィルが運転する一郎を見ながら後部座席の白石に言った。

フィル:「先生のお陰で全てうまくいったんですからこのくらい当然です。ネッ、一郎?」

一郎がフィル言葉にに同意して答えた。

一郎:「そうそう、こっちこそです。先生」

第四章「コタンコロックル」第二節『人類のルーツ』

"第二節″人類のルーツ"は終わりです、最後までお付き合いありがと。さあいよいよ次回、"コタンコロックル"第三節"4エンジェルズ"では、白石の家への招待や謎多き美女たちとの遭遇、そして増々深まる『一郎の夢』をお楽しみください!乞うご期待。


物語の主要な要素を簡潔に伝えています。ただし、物語の詳細やキャラクター間の関係性などは省略されています。それらを理解するためには、プロローグから全文を読むことをお勧めします。




・・To Be Continued・・



■データ 本文*で囲った言葉

※リル⇒この物語で創造した架空企業ーユニバサル雑誌UFOが使うAIのような電子頭脳のコードネーム端末はタブレット型スマートフォン型スマワッチ型などある。
※お膳立て⇒すぐにとりかかれるように準備をすること。また、その準備。流れを創こと。
※ステカット⇒テレビなどで番組のテーマや関連地域の風景や動植物を録画することで、全部使わないので捨てカットと呼ぶ
マタギ(又鬼)⇒は、日本東北地方北海道から北関東甲信越地方にかけての山間部山岳地帯で、伝統的な方法を用いて集団で狩猟を行う者を指す。
※掩体壕⇒(えんたいごう)は、軍用機などの装備・物資や人員を、砲爆撃など
敵の攻撃から守るために山に掘った横穴や、コンクリートなどで造った横穴状の施設。
※遺構⇒英語で言うところの「Feature英語版」が、日本語の遺構に近い概念だが、一般的に「Feature」には、垂直的なもの(ピット、壁、溝など)は含まれるが、水平的なもの(生活面、床面、庭、道路など)は含まれないとされる
※ワリウネクㇽ⇒アイヌの言葉で神は頂点はカンナムカムイだが・・特に人を創ったとされる神を指す。創造主
※アイ⇒矢
※アイヌ⇒ヒトやアイヌ人と意味する。
※アイヌモシリ⇒アイヌの土地や建物すべてを意味する。
※ワナイヌプリ⇒アイヌ語で崖っぷちで沢のある山。沢近くの険しい山ともとれる。
※ワナイモシリ⇒崖の下にある沢沿いの土地
※コタン⇒アイヌ語の集落=街ともとれる。
※コタンコロックル⇒村長、町長、市長などの集落『長』の意味で取れる。

※lollipopロリーポップ⇒棒つきキャンデー。スラッグで、幼児を象徴するものとして用いられることもある。物語の場合幼い心の残る初心な10代~20代の娘を言う造語。
※北帰行⇒渡り鳥の春の渡り。温暖な地域で越冬した鳥が、北の繁殖地に移動すること。ここでは故郷に久しぶりに戻る一郎の心情を言葉に例えた造語
※real dreamやprophetic dream予知夢、正夢→事実と一致する夢。 将来、それが現実になる夢やデジャブ過去に経験・体験したことのない、初体験の事柄であるはずにも関わらず、かつて同じような事を体験したことがあるかのような感覚に包まれること

(注)挿絵はオリジナル画と、フリー素材イラストACさん、イラストボックス、イラスト屋さん、街の記録さんなどのフォトやイラストをDLし、模写しています。内容イメージに合うよう色や季節感など変たりし、オリジナルと合成して使っています。ウィキペディア(Wikipedia)ウェブリオweblio、街の記録にリンク貼っています。問題ありましたらメールかコメントください。

(注)またオリジナルや改定オリジナルの著作権利はCNBweb日本放送ーradio室に全てありますので、転写はご注意下さい。

hiro900 



手嶋 広

フィクションもどきに最後までお付き合いありがとうでした。 子供のころからサイエンスフィクションが大好なおじさんがイメージしたことを文章化してみました。 嫌じゃなかったら、またお寄りください。次回もまっています。 注:これは小説ではありません。僕の創ったメッセージフィクションです。文中にたびたび出る(アイヌ)は(人、人間、人類)のことです。特定地方の士族を指すものではありませんので、ご理解ください。

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