ナレーション:(私たちは日々、何も不自由なく暮らしています。しかし、一歩間違えば、ボタン一つで世界を不幸に陥れる可能性があることを、決して忘れてはなりません。)
ナレーション:(さて、ここで未知の宇宙に目を向けてみましょう。宇宙は無限に広がり、未知に満ちています。多くの作家が昔から作品を生み出してきました。この物語も、宇宙を題材にしています。多くの情報が飛び交う現代に生きる人々に、異なる宇宙環境で育った男女の冒険を通じて、人が追いついていない行き過ぎた文化科学と滅びゆく生態系や宇宙進出に警告と見直しをメッセージとして送ります。)
また、物語を短くまとめると、「地球人以外のアイヌには死という概念はなく、ただステージを一つ越えたということになる。」という独自の概念を基に、オリンポスアイヌの子孫であるオリンピアアイヌたちが、人間の一郎とともに宇宙船で冒険を繰り広げ、人間の科学文化と生態系の危機に警鐘を鳴らす、という内容です。
第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェル』 白石教授を札幌の自宅に送り届けて今日は帰る予定だった。しかし呼び止められ自宅に招かれた。一郎とフィルを快く出迎えてくれたのは白石の妻の静子。 白石が玄関に着くと大声で、家の奥に叫んだ。 白石:「かーさん、帰ったぞ、お客さん」 白石の妻静子が笑みを浮かべ奥から出て来て応対した。一郎とフィルの容姿に驚いた。 静子:「あらら、っま、可愛い。お二人ともまるでお人形さんみたいね」 久々の珍客に嬉しそうな白石。 白石:「おいおい失礼だろ、旭川から乗せてもらっちゃってさ、助かった、たすかった」 一郎が丁寧に挨拶する。 一郎:「こんにちは。中川と申します。初めまして」
第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェル』 続いてフィルが丁寧に挨拶する。 フィル:「こんにちは。フィルです。初めまして」 まさに、大学教授の応接間という書籍と外国土産に囲まれた部屋に案内され、ソファに座った一郎ととフィルに暫くして、静子がお茶を持ってきた。 お茶を飲む一郎とフィルの様子を見ながら食事を心配する静子。 静子:「あらら旭川から、二人とも未だお食事してないんでしょ?」 一郎が静子に返答した。 一郎:「帰り道に食べようかなーと思っていますが」 フィルは一郎を横目でチラット見て、一郎の言葉を補った。 フィル:「千歳に行ったら食べようかなーって、二人で相談してました。ねっ?」 静子がそれに言い返した。 静子:「おなかすいているのに若い人は遠慮しちゃダメよ」
第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェル』 結局、白石家で食事することになった一郎とフィル、暫くすると普段着に着替えた白石がニコニコしてしながら二人の前に現れた。 白石、車で自宅まで送ってもらったことに喜んで静子に声をかけた。 白石:「いやー助かった、二人とも飲むでしょ?かーさんビール」 目の前に出てきたのは残り物どころか、応接テーブルに零れんばかりのカニや魚肉のオンパレード。 一郎、久しぶりの家庭の雰囲気に嬉しそうだ。 一朗:「先生お気遣いなく」 静子が持ってきたビールを一郎とフィルのコップに注いだ。 静子:「はい、お待ち同様。残りもんだけど食べて、和室の方が良かったかしら?あらら」 白石があふれんばかりの笑みをしながら一郎のコップにビール注ぐ。 白石:「すまんね、年寄り二人だから、ろくな接待できなくて、」
第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェル』 フィルは初めての家庭料理と和食を楽しんでいた。 フィル:「ワー、おいしそう。では遠慮なく。美味しいよ、一郎」 一郎もフィルにつられて食べ始めた。 一郎:「いただきます。うま、美味しいです」 静子がフィルのコップにビールを注いだ。 静子:「お口にあって、よかった、ほら、飲んで」 白石は久々の団らんを楽しんでいるようだ。 白石:「急ぐ旅でもないんだろ?それに、休暇はあと二日あるんでしょ?今日はうちに泊まりなさい」 静子も一郎とフィルの人柄に嬉しそう。 静子:「さっきも言ったでしょ?若い人は遠慮なんていいのよ、疲れてるから泊まりなさい」
第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェル』 一郎ほろ酔い顔で、白石のコップにビールを注ぐ。 一郎:「はあ、僕は、いいんですけど、フィルはどうなのかな?」 フィルが静子にビールを注ぎながら答えた。 フィル:「私は賛成よ、お母さんに甘えちゃいます、どうぞ」 静子はフィルのあまえるような言動が嬉しかった。 静子:「ありがと、フィルちゃん、おかあさんなんて嬉しいわ」 結局、一晩厄介になることになった。酒も入ってしまったので運転もままならないので助かった。白石は最初からそのつもりでいたらしい。フィルは今は東京の大学で講師をする娘さんの使っていた部屋、一郎は客間と部屋を分けられたので、温泉宿の時と違い今回はゆっくりできた。
第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェル』 翌日、白石を大学に車で送った。あとで話があると言うので少しキャンパス内を見学したフィルと一郎。 一郎初めて見る広大な敷地に圧倒された。 一郎:「これが大学のキャンパスか、広いんだな」 フィルが一郎を見る。 フィル:「一郎は大学行かなかったの?」 一郎頭をかきながらフィルを見ながら言った。 一郎:「ああっ、頭悪いから高卒」 フィルが一郎に合わせる様に言った。 フィル:「私もハイスクールだけだよ」 キャンパスを見学していると、講師らしい女性が向かいに来た。そして白石の教授室に招かれた。
第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェル』 白石は予定のメンバーが集まらなかったことを謝った。 白石:「依田君が東京なので、すまんかったね」 一郎はそんなこと気にせずに微笑んだ。 一郎:「大学見学できただけで満足です」 一郎とフィルは白石の案内で、学食の建物に移動し食事に招待された。 一郎は白石を見つめながら言った。 一郎:「それで先生、お話って?」 白石が重要なことを語る。 白石:「アイヌの言い伝え「ウエペケレ』民話や、伝説ね、一郎君の夢とね、こう、重なってね、面白いことになりそうだよ、うん、今まとめてるから、もうちょっと待ってね」
第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェル』 フィルが仲間に連絡を取り、判明した事柄の一部を白石に伝えた。 フィル:「先生の提案内容で調べたら、「ウエペケレ』にヒットしました」 白石が自分の頭をたたいた。 白石:「そう、やっぱりね、メディアは凄いなあ」 白石の重要な話も終わり、二人で街を散歩しようと街に出たその時、突然外国人の美女達kら声をかけられる。これは偶然では無くフィルの企てだった。フィルの友人アメリカ人キャビンアテンダントのステファニー、フランス人モデルのミリア、中国人シェフの龍明を一郎に逢わせる為、だった。 こちらに向かってステファニーが挨拶した。 ステファ:「ハーイ」 こちらに向かってミリアが挨拶した。 ミリ:「ハーイ」
第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェル』 こちらに向かって龍明が挨拶した。 リュウ:「ハーイ」 フィルが友人たちに一郎を紹介した。 フィル:「ハーイ、みんな元気?一郎よ」 ステファニーが一郎に挨拶した。 ステファ:「一郎、ステファニーよ、ステファでいいわ、噂通りね、素敵」 一郎、国際美女に焦る。 一郎:「えっ、よ、宜しく、す、ステファさん」 龍舞が一郎に挨拶した リュウ:「初めまして、一郎、リュウです宜しく」
第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェル』 一郎少し落ち着いて挨拶した。 一郎:「中川ですリュウさん宜しく」 ミリアが一郎に甘ったれ声で挨拶した。 ミリ:「ハーイ、ミリでいいよ」 折角落ち着いた一郎、ミリアの色気にまた焦った。 一郎:「な、中川です。ミリさん宜しく」 彼らの立ち話と、挨拶も終わり、近くのカフェに場所を変えた一行。 4美女による一郎との『夢』の対談が始まった。 龍明が語りだした。 リュウ:「それってアイヌの「ウエペケレ』にそっくりじゃないか?」
第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェル』 一郎が思い出して言う。 一郎:「あー「ウエペケレ』先生もいっていたような?」 ミリア、この意味が自分たちにとって当たり前すぎたので驚いた。 ミリ:「一郎、『ソドとゴモ』の争い知らないのかな?」 ミリの尋ねた言葉に一郎が聞き返した。 フィル:「エッ『十戒のソドムとゴモラ』のことかな?」 ステファニーが尋ねる。 ステファ:「えー知らないのか、っじゃ『ウェン』や『ババ』は知らない?」 一郎が訳の分からない言葉に尋ねた。 一郎:「だいたい、『ウェン』や『ババ』ってなに?」
第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェル』 フィルが分かるように一郎に説明した。 フィル:「そう『ウエペケレ』は民話や神話のことって先生言っていたよね、『ウェン』や『ババ』は呼び名が違うだけで同じ、人の行い態度で敵にも見方にもなる『地球』の『守護神』の怒った時の呼び名よ」 一郎が確認する為、尋ねた。 一郎:「神話とか民話の守護神ってこと?」 龍明が微笑みながら言った。 リュウ:「そんな感じでいいんじゃないか」 ステファニーが呟いた。 ステファニー:「うん確かに『ウェン』に悪魔にされた『アンナキ』と『レプテリアン』が原因とされる、『ソドとゴモのウエペケレ』に、一郎の夢は似てるわ?」
第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェル』 フィルが話をまとめた。 フィル:「だから、プロフェサ白石が面白いと言ったのね」 一郎は専門用が飛び交って理解できなかった。 一郎:「うーん『アンナキ』と『レプテリアン』『ウェン』よくわからん」 龍明が古代アイヌ文明を説いた。 リュウ:「古代アイヌ文明に伝わる、民話の登場人物だよ」 ミリアが更に語った。 ミリ:「アンナキとレプテリアンにより地上は滅びるっていうお話です」 一郎ミリアの恐ろしい内容に聞き返した。 一郎:「それって、地球人類がってこと?」
第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェル』 フィルが一郎に答えた。同時に白石の凄さに改めて感心した。 フィル:「そう、人類の未来ね、先生は分かっていらしていたのか?」 一郎はフィルらの言動に恐怖を感じた。 一郎:「人類の未来?」 フィルが引き続き一郎に説明した。 フィル:「地球の人類は誤った方向にに進んでいるという現実なの」 一郎が彼女らに尋ねた。 一郎:「地球温暖化とか?」 ミリアが一郎に真剣な顔で忠告した。 ミリア:「それも一つ、でも、もっと規模が大きいことなんですの」
第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェル』 一郎は不気味に感じたので、聞き返した。 一郎:「森林伐採とか、急速な発展が危険ってこと」 龍明が一郎に更に忠告した。 リュウ:「それもいけない、一番は人が私利私欲で動くとすべてが狂い始めるね」 フィルがまとめて語った。 フィル:「昔から、どこの国でも、己の幸せの為に自然を壊すと宇宙が壊れると言われてるわ。つまり宇宙にとって、人間のエゴイズムこそ一番の脅威ということね」 エゴによる自然破壊は宇宙の崩壊につながる。俺はフィルを始め仲間の3人の美女が協力し解決しようとする真剣な思いに、感動し、4人の天使たち、『4エンジェルズ』と勝手に呼ぶことにした。
第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェル』 一郎の疑問に、自然破壊は宇宙の崩壊につながると、言った4エンジェル,メッセージフィクション『ゾーラ』最後の審判 第四章「コタンコロックル」第三節『4エンジェルズ』はこれで終わりです、最後までお付き合いありがと。次回はいよいよメッセージフィクション『ゾーラ』最後の審判 第五章「見守られて」第一節『河島の死』です。アメリカに取材に行った河島、数日後ロズウェルの丘で変死体で発見され、東洋テレビはパニック、毛利よりフィルにメールが、乞うご期待。 物語の主要な要素を簡潔に伝えています。ただし、物語の詳細やキャラクター間の関係性などは省略されています。それらを理解するためには、プロローグから全文を読むことをお勧めします。 ・・To Be Continued・・
■凡例
(N・・高速道路はおもったより・・)⇒ナレーションorNVナビゲーター
(TR・・お届けは・・)⇒ラジオやテレビの音
(SE・・ギャーギャージャーッー・・)⇒効果音
「WL・・アイツハ・・」⇒外人さん用ベシャリ
「いいじゃん。」・・俺は周りを歩きながら・・見て感動した・・⇒通常のト書き
以下はト書きのようなものをつに分けた
(BM・・・・と、・・・・思った)⇒男心は
(GL・・・・と、・・・・思った)⇒女心は
(PO・・みんなは思った・・)⇒大衆、みんなの心中
※📞なるほど📞or📱フィル・・よ📱⇒電話の内容
※📢・・お早うございます・・⇒業務連絡や広報車、選挙カーなど放送内容
※🎙ハローCQ・・一郎ちゃん聞こえる・・どうぞ🎙⇒トラック無線
※撮影中会話or台詞
※・・アリガト・・⇒物語のシガト隊員たちの連絡や作業中に了解、承知、分かった、どうぞ時に使用するワーク用語
■データ 本文*で囲った言葉*
※リル⇒この物語で創造した架空企業ーユニバサル雑誌UFOが使うAIのような電子頭脳のコードネーム端末はタブレット型スマートフォン型スマワッチ型などある。
※お膳立て⇒すぐにとりかかれるように準備をすること。また、その準備。流れを創こと。
※ステカット⇒テレビなどで番組のテーマや関連地域の風景や動植物を録画することで、全部使わないので捨てカットと呼ぶ
※マタギ(又鬼)⇒は、日本の東北地方・北海道から北関東、甲信越地方にかけての山間部や山岳地帯で、伝統的な方法を用いて集団で狩猟を行う者を指す。
※掩体壕⇒(えんたいごう)は、軍用機などの装備・物資や人員を、砲爆撃など
敵の攻撃から守るために山に掘った横穴や、コンクリートなどで造った横穴状の施設。
※遺構⇒英語で言うところの「Feature(英語版)」が、日本語の遺構に近い概念だが、一般的に「Feature」には、垂直的なもの(ピット、壁、溝など)は含まれるが、水平的なもの(生活面、床面、庭、道路など)は含まれないとされる
※ワリウネクㇽ⇒アイヌの言葉で神は頂点はカンナムカムイだが・・特に人を創ったとされる神を指す。創造主
※アイ⇒矢
※アイヌ⇒ヒトやアイヌ人と意味する。
※アイヌモシリ⇒アイヌの土地や建物すべてを意味する。
※ワナイヌプリ⇒アイヌ語で崖っぷちで沢のある山。沢近くの険しい山ともとれる。
※ワナイモシリ⇒崖の下にある沢沿いの土地
※コタン⇒アイヌ語の集落=街ともとれる。
※コタンコロックル⇒村長、町長、市長などの集落『長』の意味で取れる。
※lollipopロリーポップ⇒棒つきキャンデー。スラッグで、幼児を象徴するものとして用いられることもある。物語の場合幼い心の残る初心な10代~20代の娘を言う造語。
※北帰行⇒渡り鳥の春の渡り。温暖な地域で越冬した鳥が、北の繁殖地に移動すること。ここでは故郷に久しぶりに戻る一郎の心情を言葉に例えた造語
※real dreamやprophetic dream予知夢、正夢→事実と一致する夢。 将来、それが現実になる夢やデジャブ過去に経験・体験したことのない、初体験の事柄であるはずにも関わらず、かつて同じような事を体験したことがあるかのような感覚に包まれること。
((注)挿絵はオリジナル画と、フリー素材イラストACさん、イラストボックス、イラスト屋さん、街の記録さんなどのフォトやイラストをDLし、模写しています。内容イメージに合うよう色や季節感など変たりし、オリジナルと合成して使っています。ウィキペディア(Wikipedia)ウェブリオweblio、街の記録にリンク貼っています。問題ありましたらメールかコメントください。
(注)またオリジナルや改定オリジナルの著作権利はCNBweb日本放送ーradio室に全てありますので、転写はご注意下さい。
hiro900